物置に眠っていた7年前の「古古古古古古古米」、一体どんな味!? 保存状態によってはカビや虫の発生も

山脇 未菜美 山脇 未菜美

米の品薄と価格高騰が続き、政府の売り渡しによって注目を集めている「備蓄米」。現在は2020年産の「古古古古古米」まで放出が決定している。そんな中、SNS上で話題になっているのは、ある男性の実家の物置に眠っていた18年産の「古古古古古古古米」。一体、どんな味だったのか―。

実家が寺を営む4児の父親が投稿。Xでは、「寺の物置に(小泉)新次郎もびっくりの古古古古古古古米があった。籾のままだし、30キロも捨てるのはもったいないから精米してみる」と綴っていた。

男性によると、米は檀家からもらった鳥取県産の「ひとめぼれ」。籾のままだったためか、食べるのを後回しにされた結果、物置の奥に追いやられて長い年月、忘れられていたという。今月、男性が物置を掃除した際、「古古古古古古古米」の存在に気付いた。

籾の付いた米は、古いタンスの奥のようなにおい…。精米して炊いてみると、黄色っぽく、タイ米のような見た目になった。一口食べると、水分が抜けてパサパサ。美味しいとは言えず、少しずつカビの臭いが気になったため、それ以上は食べなかった。さらに時間が経つとカビの臭いが強くなったため、処分したという。

美味しさが長持ちする米の保管方法とは!?

調理家具メーカー「タイガー魔法瓶」の公式ホームぺージによると、米は野菜や果物と同じ「生鮮食品」で、時間の経過とともに劣化。白米の酸化は精米直後から進行し、長期間置いておくとカビや虫の発生リスクが高まるという。

古米については、前年に収穫された米を「古米」、前々年に収穫された米を「古古米」と呼び、年を経るごとに「古」を追加するルール。5年前の米は「古古古古古米」と表現し、保存状態が良ければ一概に「食べられない」と断定することはできないという。しかし、同社は「カビや虫が発生している場合は食べないでください。米は周囲の臭いが移りやすく、味に大きな影響を与えますのでこの点にもご注意を」としている。

ちなみに、「おいしく食べられる米の目安」は、春夏は精米後2週間~1カ月、秋冬にかけては1~カ月程度。米は高温多湿や乾燥が苦手で、冷蔵庫で保管すると、常温で保存した時と比べて2倍から3倍ほど、美味しさが長持ちするという。

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